オススメTED Talks「科学的に好奇心を刺激する方法」ナディア・メイソン

このTED Talksは以下について話しています
- アメリカのスマホ利用者の80%は携帯電話のバッテリーを自分で変えたことはなく、内25%は変えられることも知りませんでした
- このように私たちとテクノロジーには断絶があり、時に理解の及ばない恐ろしいものとしても捉えられています
- このトークでは、実験物理学者のナディアが、実験を通じてテクノロジーを身近なものに感じさせてくれます
要点
テクノロジーの進化に伴い、私たちは普段使いしている身近な機器について、よくわからなくなってしまいました。
よくわからないもの、理解不能なものというのは時に恐怖も呼びます。
物理学者のナディア・メイソンは、テクノロジーと私たちの距離を縮めるために、実験を通じて私たちの好奇心を刺激します。
実験とは、仮説を検証し、事実を明らかにすること。
自分の手と感覚を用いて、テクノロジーとの繋がり、物事の仕組みを理解することです。
本トークでは以下の実験が行われます。
<タッチスクリーンの仕組み>
2枚の金属板に電気を流し、手で触れると電圧が変化することがわかります。
木で触れると電圧は変化せず、金属では大きく変化します。
この実験結果から、私たちはタッチスクリーンを手袋(電気を通しづらい素材)では扱えないことが理解できます。
<マグネット式のお絵かきボードの仕組み>
これは磁石を用いています。
ボードの中にある磁石繊維(白い液体に含まれる)が、ペンの磁石にくっつくことで表面に出ることで該当の箇所が黒くなります。
この簡単な実験で理解できた磁力の仕組み。
フラッシュメモリは磁石の反転によって記録をしていますし、MRIの装置は磁力を使って磁性のある体内の粒子を回転させています。
実際に手を動かして実験をすることで、私たちは発見する喜びを得ることができ、脳は活性化され、より理解を深めることができます。
不明瞭で怖い存在だったテクノロジーの世界を身近に感じることができます。
モノの仕組みを考え、分解し、証明してみること。
実験を通じて、テクノロジーをより身近に、理解の及ぶ人間的なものにしていきましょう。